J.フロントリテイリング事例と欧米最新トレンドから紐解くHRの未来 人的資本経営を“AI実装”で進化させる 開催レポート
2026年3月4日、麻布台ヒルズ(Hills House)にて、General AssemblyとHR Technology Consortium様との共催による記念すべき第1弾セミナー「人的資本経営を“AI実装”で進化させる―J.フロント、欧米先進企業から学ぶ戦略的アプローチとは―」を開催しました!
人的資本経営が企業価値を大きく左右する現在、人事部門には事業価値創出に直結する戦略的な進化が求められています。
本イベントでは、AIの本質的なインパクトを理解し、実務にどう落とし込むかについて、熱気あふれる講義とディスカッションが行われました。本記事では当日の様子をレポートするとともに、このセミナーの熱量を受けて、開催に向けて準備を進めている1-Day キャンパス型講座「AI for HR」についてもご紹介します。
基調講演:AI時代にHRBPが担うべき“アーキテクト”の役割
基調講演には、ヤフーやLINEで人事変革を牽引し、現在はJ.フロントリテイリングで人財戦略を担う小向洋誌氏(専任部長)に登壇していただきました!
小向氏からは「これまでの人事は『良い組織作り選手権(エンゲージメント向上など)』に偏りがちだったが、これからは事業成果に直結する課題解決が不可欠である」というメッセージをいただきました。多くの人事担当者(HRBP)はオペレーション業務に忙殺され、戦略を描く時間が奪われているのが実態です。ここでゲームチェンジャーとなるのがAI。「インプット(データ収集)からスループット(課題の特定)までの一連のプロセスをAIに任せることで、これまで数年がかりで育成していた高度な課題見立てスキルを一瞬で補完できる」と語りました。
AIが大量の処理をこなす時代、人事はAIを使いこなし、組織全体の働き方をデザインする「アーキテクト」へと役割を変えていく――このメッセージに、会場の参加者からも深い共感の声が上がっていました。
後半のワークショップ前には、HR Technology Consortium代表理事の香川憲昭氏から、米国HRテックの最新トレンド「SaaSポカリプス(SaaSの死)」をご紹介いただきました。
従来の「ツール」から自律的な「エージェントAI」へとシフトする現状を、香川氏は「人事変革の絶好の分岐点」と表現。定型業務をAIに任せ、人事は組織をデザインする「アーキテクト」や戦略的業務に注力することで、人的資本経営のステージを一段引き上げよう、という力強いメッセージが送られました。
SaaSの終焉と、人事が直面する「変革の分岐点」
ワークショップ:「AI for HR Leaders」ディスカッション
第2部は、General Assembly日本事業責任者・佐藤正憲のファシリテートのもと、ご参加の皆さまに「Active Learning」形式のグループ討議に取り組んでいただきました。
ディスカッションのテーマは「自社の人事業務フローの中で、AIに完全に任せる領域と、人が介在すべき領域はどこか?」会場のあちこちで白熱した議論が交わされていました!
ディスカッションは「社内からの定型的な問い合わせ対応や、一次面接のスクリーニングなどは完全にAIに任せられる」という声が挙がる一方で、「対話を要する複雑なマネジメントや、会社のカルチャーに合わせた最終的な採用判断、少数リーダーの育成は人間が担うべき」といったAIの限界(ニュアンスの汲み取りやバイアスのリスク)を踏まえた視点も共有されました。初対面とは思えないほどの交流が生まれ、あっという間の充実した時間でした!